IPH工法(内圧充填接合補強)は、コンクリート構造物の劣化や損傷を修復・補強します。コンクリート内部の空気と高流動の樹脂を置き換え、微細なひび割れまで充填することで、強度回復や長寿命化を図ります。
- IPH工法のメリット
- 内部の空気と高流動のエポキシ樹脂を置換することで、コンクリート内部を高密度に充填します。
- 微細なクラック、0.01mm幅程度の微細なひび割れまでエポキシ樹脂を充填できるため、構造物の強度回復や耐久性向上に効果的です。
- エポキシ樹脂が鉄筋周囲に高密度に充填されることで、鉄筋とコンクリートの付着強度を高め、防錆効果も期待できます。
- 劣化部分を剥がさず、破壊せずに直接補修できるため、解体殻が少なく、施工費や工期を削減できます。
- 透明度の高いカプセルを使用しているため、注入状況や注入量を目視で確認しながら、状況に合わせた補修ができます。
- IPH工法の用途
- 地震被害を受けたコンクリート構造物の復旧
- 既設構造物のひび割れ補修・改修
- あらゆる構造物のコンクリートやモルタルの浮き、ひび割れ補修・補強及び止水、剥落防止対策など
【IPH工法と従来の低圧樹脂注入工法の違い】低圧樹脂注入工法は、コンクリート表面のひび割れ位置から樹脂を注入しますが、IPH工法はコンクリート内部から高流動の樹脂を低圧で注入することで、より高精度な充填が可能となります。低圧樹脂注入工法は、コンクリートの表面補修が主目的ですが、IPH工法はコンクリート内部の微細なひび割れや空隙まで樹脂を充填することで、構造物の強度回復や長寿命化を目的としています。
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