コンクリートコアの採取は日本産業規格JIS A 1107「コンクリートからのコアの採取方法及び強度試験方法」に準じて行います。コアの採取にあたっては、電磁誘導式及びレーダー型鉄筋探査計を用い、鉄筋位置を確認した上で、鉄筋を損傷しない箇所で採取します。
採取したコアは、建築物の状況や調査内容により以下の試験を選択、実施します。
(1)中性化深さの検査
中性化深さの測定では、コア供試体採取後、十分に乾燥した測定面に試薬を噴霧し、コンクリート表面から赤紫色に呈色した部分までの距離(非変色域)を測定します。
(2)圧縮強度試験
圧縮強度試験は、供試体の仕上げ(モルタル及び塗装等)を完全に除去し、かつ供試体の高さと直径の比を整形し測定します。

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