特定有害物質対策

Addressing Hidden Dangers with Visible Solutions.
調査から除去まで、一貫サポートいたします

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試料採取・分析

建築物に含まれるアスベスト(石綿)やダイオキシンの有無、量、状態を特定するための調査を行います。特に建築物や工作物の解体・改修工事の前に、これら特定有害物質の飛散を防ぐことで、作業者の健康被害や環境汚染を防止することが目的です。法改正により事前調査が義務化され、報告制度も導入されました。2023年10月以降、資格者による現地調査が義務付けられています。

◆調査の流れ
  1. 書類調査:設計図書や過去の調査結果を確認し、特定有害物質の含有の可能性を調べます。
  2. 目視調査:建物全体を視覚的に確認し、特定有害物質が使用されている可能性のある箇所を特定します。
  3. 試料採取:目視調査の結果をもとに、特定有害物質含有の可能性のある箇所からサンプルを採取します。
  4. 分析:採取したサンプルを専門機関へ分析を依頼し、特定有害物質の有無や種類を特定します。
  5. 報告:調査結果を報告書にまとめ、提出します。

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除 去

除去工事とは、特定有害物質を含有する建材を撤去する作業です。除去工事を行う際に、飛散防止対策や作業者の保護対策など、いくつかの注意点があります。

除去工事の流れと注意点
  1. 事前調査:建築物に特定有害物質が使用されているか、その種類や状態を調査します。(試料採取・分析)
  2. 計画書の作成:特定有害物質の含有状況に合わせて、除去の工事計画書を作成します。
  3. 届出要否判断:特定のレベルの特定有害物質除去工事(レベル1、2)では、着工前に労働基準監督署及び環境局への届出が必要です。
  4. 飛散防止対策:隔離養生、負圧除じん装置の設置、飛散防止剤の散布など、特定有害物質の飛散を防ぐ対策が必要です。
  5. 作業者の保護:保護具(保護衣、防じんマスクなど)の着用、定期的な健康診断など、作業者の健康を守る対策が必要です。
  6. 特別管理産業廃棄物として処理:除去した特定有害物質は、特別管理産業廃棄物として、適正に処理する必要があります。
  7. 最終検査:除去工事完了後、石綿作業主任者・ダイオキシン作業指揮者による確認検査を行います。
各自治体の特定有害物質除去工事に関する規制やガイドラインに沿って、工事を進める必要があります。

超高圧洗浄による除去方法

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環境測定

石綿障害予防規則にのっとって、石綿事前調査・石綿含有分析から空気中の石綿繊維数濃度の測定を行います。また、空気中や気体中に存在する特定の物質や要素(パーティクル、アスベスト、化学物質、汚染物質など)の量や濃度を測定します。
 石綿障害予防規則とは石綿の安全な取扱と障害予防についての基準を定めた厚生労働省令で、労働安全衛生法に基づき定められたものです。すでにある建築物等の解体作業や石綿の除去作業を行うにあたって、必要となる石綿対策の措置が定められています